混合溶媒を用いる滴定の終点指示にpHメーターの利用 : 硝酸銀,硝酸鉛,硫化ナトリウム溶液による沈殿滴定とアンモニウム化合物の中和滴定
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概要
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測定用ガラス電極を指示電極として次の電位差滴定を行なうとき,試料溶液中にアセトン,エタノールなどを適当量混合しておくと,いずれも当量点近くでガラス電極電位(見かけのpH)が著しく変化し,これによっておのおのの終点を明確に決定することができる.(1)チオシアン酸塩,ヘキサシアノ鉄(III)酸塩の銀滴定.(2)ヘキサシアノ鉄(II)酸塩,リン酸塩の硝酸鉛による滴定.(3)各種重金属イオンの硫化ナトリウムによる滴定.(4)各種アンモニウムイオンの水酸化ナトリウムによる中和滴定.<BR>なお,このpH変化の機構を解釈するため,水に対するアセトン混合比を広い範囲に変えて見かけのpHを各種物質について測定したところ,アセトン混合比が増すにつれていわゆるカチオン酸および分子塩基(アンモニア)では見かけのpHが低くなり,分子酸およびアニオン性塩基では逆に高くなることを見いだした.
著者
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