昇温ガスクロマトグラフィーの相対保持値と等温ガスクロマトグラフィーの相対保持値との関係
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概要
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昇温ガスクロマトグラフィーの相対保持値と,等温ガスクロマトグラフィーの相対保持値の対数との間には,同一操作条件下では同族列だけでなく異族間にも同じ一次関係がなりたった.この一次関係のこう配はGiddingsの式との組み合わせによれば,次の六つの因子に影響されることが推測された.(1)等温ガスクロマトグラフィーにおけるカラム温度(<I>T</I>), (2)内部標準物質(Δ<I>H</I><SUB>VS</SUB>), (3)初期温度(<I>T</I><SUB>0</SUB>), (4)昇温速度(<I>r</I>), (5)キャリヤーガス流量(<I>F</I>), (6)カラム長さ.<BR>(3), (4)の因子については,経験的ではあるが既報においてこう配に影響を与える因子であることを知った.本報ではおもに(1), (2), (4), (5)について,理論式と実験結果とを比較検討した.実験の結果は,こう配は1/<I>T</I>, <I>ΔH</I><SUB>VS</SUB>, <I>r</I>, そして1/<I>F</I>に関してそれぞれ一次関係があった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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