ガスクロマトグラフ用カラムの充てん物の劣化について
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概要
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ガスクロマトグラフ運転中におけるD.E.G.S.-充てんカラムの液相の挙動を調べ,カラムの劣化についての一知見を得た.劣化した充てん剤の表面は樹脂化していることが走査型電子顕微鏡の観察から認められた.液相の半分程度はカラムから揮散しており,カラムに残った液相の大部分は熱変質を受けて樹脂化し,有機溶媒に不溶性であった.カラム内における液相の存在は特徴的な周期変動を有して,不均一に再分布されていることがわかった.カラム内の液相の周期的再分布は,カラムの形状によらず,ガスクロマトグラフのオーブン構造に依存することがわかった.劣化の大きな原因となるカラム内で液相の不均一再分布はガスクロマトグラフのオーブン構造,特にその熱分布の均一性の改善によってかなりの程度除去される可能性があることがわかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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