高放射性溶液中の鉄の遠隔式く形波ポーラログラフ定量法
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概要
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核燃料再処理プロセス溶液中における鉄のく形波ポーラログラフ法を検討した.トリエタノールアミンを加えて陰電位に鉄の波を生じさせ,妨害イオンとしての多量ウランの波は炭酸アンモニウムを加えることによって鉄-TEA波と分離した.すなわち,試料500μ<I>l</I>を電解セルに採取し,13.2%TEA,0.22<I>M</I>炭酸アンモニウム,1.1<I>M</I>水酸化アンモニウムからなる支持電解質溶液5.0m<I>l</I>を添加し,窒素ガスで10分間,除酸素後,0~-0.5V <I>vs</I>. Hgにおいてポーラログラムをとり検量線から鉄を求める.鉄の定量限界は10ppmであった.プラントサンプル(1A 塔へのウラン供給原液および高レベル廃液)中の鉄に対する分析精度は遠隔法で±5.0%以下であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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