担持パラジウム-酸化モリブデン触媒によるカルボニル化合物の水素化
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概要
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アセトンの水素化に高い活性を示す担持パラジウムー酸化モリブデン触媒の調製条件と活性との関係について検討した。酸化モリブデンの割合は, パラジウムに対するモリブデン金属の重量比で0.2〜0.8ぐらいが好ましく, 担体にはアルミナが最もよい結果を示した。触媒がアンモニウム塩を含む場合には, 空気中, 450℃で力焼したのち, 250℃で還元, アンモニウム塩を含まない場合には, 力焼せずに400〜500℃で還元するとき, 高活性のものが得られた。<BR>この触媒によるアセトンの水素化では, 担持ニッケル触媒の場合とかなり類似した溶媒効果が認められた。すなわち少量の水の添加で反応は著しく促進され, イソプPパノールでも促進され, エタノールでは抑制される。<BR>この触媒はメチルイソブチルケトン, シクロヘキサノン, およびベンズアルデヒドの水素化にも高い活性を示した。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
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