アルキルベンゼン類の自動酸化によるヒドロパーオキシド生成反応に関する二, 三の知見
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概要
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1.数種のアルキルベンゼンの常圧酸素酸化を行い, 水, ヒドロパーオキシド等の生成速度を測定し, アルキルベンゼンの自働酸化性はRussel (<I>J. Am. Chem. Soc.</I> 78, 1047) の因子のほかに「反応妨害物質生成」なる因子によつても影響を受けること, およびこれによりメチルベンゼン類に認めた異常酸化性がよりよく説明できることを見出した。<BR>2.クメンおよびp-シメンについて可変原子価金属触媒のヒドロパーオキンド生成促進効果を調べた結果, そのヒドロパーオキシドが熱的に安全であるような温度以下の反応温度領域では触は連鎖開始剤として働くのみならず, ある濃度以下において多かれ少なかロパーオキシド生成反応の連鎖進行期の酸素吸収速度を増大する作用がある。<BR>3.同じ酸化反応中生成したヒドロパーオキシドの分解は反応がある程度以上進むと急激に盛となる。これは酸化をうけやすい酸化生成物ができてこれがヒドロパーオキシドと反応するためと思われる。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
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