降雪強度による乾雪表層雪崩の発生予測
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概要
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乾雪表層雪崩は,大雪の最中やその直後(気温<0℃)に起こることが多い.本稿は,このような条件下で積もった新雪の安定度を求める式を,積雪の粘性圧縮理論と剪断強度の密度依存性とを用いて導いたものである.その結果,新雪の安定度は,降雪量の時間経過が分かれば計算できることが示された.得られた式にPerlaの雪崩発生基準を適用し,降雪強度一定の場合の降雪強度と雪崩の発生並びに発生時間の関係を求めた.計算結果は過去の雪崩発生事例とよい一致を示した.
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