爆破による人工なだれ発生工法からなだれ発生防止工法への展開に関する実験研究
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概要
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筆者らは先に偶発的ななだれ発生を防止して交通の安全を確保するために, ダイナマイトを硬質塩化ビニールパイプに装てんし, 時間差をつけて爆破させ斜面の積雪を崩落させる人工なだれ工法 (発生工法) を開発した (雪氷Vol.31 No2に掲載).この工法によって任意の時期に法面を痛めずに斜面の積雪を取除くことができるようになったが, 落下する雪塊の衝激や除雪作業によって, ロックフェンス, ガードレールなどの諸設備が破損し, 作業中に交通制限をしなければならなかった.<BR>これらの欠点を避けるために, 人工的に積雪を崩落させるのとは逆に, 爆破によって法面に積雪を留めて融雪させる圧縮工法 (発生防止工法) を研究した.この工法は傾斜30°~40°の斜面に適用でき, 積雪の安定している降雪期~厳寒期に施工するのが効果的で, ダイナマイト装てん作業における安全性も高い.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文