人工雪崩の一工法
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概要
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冬期間の道路交通を確保するために, 爆薬を用いて人工的に雪崩を発生させる効果的な工法について, 1965~68年の4冬期間にわたって試験を行なった.<BR>積雪深, 雪質, 斜面傾斜の異なった条件のもとにおいて, 斜面の積雪を崩落させるのに適当なダイナマイト量, 装填間隔, 爆破時間差の試験を行なった.<BR>爆圧が周囲の雪に均一に伝わり, 亀裂のできる範囲を増加させるため, ダイナマイトを冷温硬化性塩化ビニール樹脂パイプに押入して使用した.<BR>斜面の下方から上方に向かって, 0.25~0.75秒の時間間隔で爆破を行なうことにより, 任意のときに人工雪崩を発生させることができた.<BR>全面取除き工法, ロールイン工法, 圧縮工法の3種類の工法を試験してよい結果を得た.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文