豪雪地帯におけるスギ人工林の雪圧害と地形 (1)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
豪雪地帯におけるスギの植栽に危険な地形を明らかにするため, 新潟県で22か所のスギ壮齢林を調査し, 雪圧害が地形によってどのように変化するかを調べた.この地帯の最深積雪深の平年値は3.0~4.0mで, 調査地におけるその最深極値は3.7~5.4mの範囲であった.本地域の冬季の最多風向はNWである.<BR>スギ林の雪圧害は斜面方位, 傾斜角, 積雪深, 斜面上の位置などによって左右され.とくに斜面方位に著しく影響される.北や東に面する斜面では.収穫表の標準本数に対する各調査地の主林木本数の比率は0.54~1.06の範囲にあり.その平均は0.79を示した.一方, 南や西に面する斜面では1.00~1.50, 平均1.24を示した.したがって.北・東面のスギの植栽は非常に危険で, とくに, 斜面下部の緩斜地および35°以上の急斜地は危険である.また一般に, 傾斜地の雪害は積雪深と傾斜が増大するほど著しくなる.また.斜面の下部では上部より雪害が著しい.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
著者
関連論文
- 道路建設に伴う亜高山帯林の風害(I)
- 東山地方森林における垂直分布帯の研究
- 227. 石狩川源流原生林綜合調査 植生(第63回日本林学会大会講演要旨)
- 八ケ岳亜高山林の樹木形状比
- 伐採に伴う亜高山帯林の気象災害
- 昭和41年台風第26号による森林の風害
- 一凍害地における巣植えの効果について
- 立木引き倒し試験
- 道路建設が天然林に与える影響 : 1 大台ガ原山観光道路
- 本州中部における亜高山帯と高山帯との境界
- 日本における森林(樹木)限界高度および高山帯と亜高山帯との境界高度に関する資料
- 植物分布と積雪
- 豪雪地帯におけるスギ人工林の雪圧害と地形 (1)
- ハリモミ保護林の風害に対する保護と被害地におけるその復元
- 植物の耐塩水性-1-防潮林構成植物選定のための実験
- 本州中部森林における垂直分布帯の研究
- 本州中部森林における垂直分布帯の研究
- 山地の車道建設と森林保全 植生の被害を中心として
- 豪雪地帯におけるスギ林の雪圧害防止対策の効果
- スギの奇形枝による豪雪深とその年度の推定
- 森林地帯における自然保護のあり方-2-森林資源の保全