劇症型溶血性連鎖球菌感染症(toxic shock-like syndrome)の臨床
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概要
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劇症型A群溶連菌感染症のtoxlc shock-like syndromeは突然のショック症状で発病し,電撃的に軟部組織壊死を含む多臓器不全に陥り,高い死亡率を来す疾患である.症例の過半数は特別な合併症を持たず,多くは前駆症状として咽頭炎を呈し,血圧低下を伴う発熱と筋痛で発症する.また意識障害を伴う重篤なショックで発病することもあり,多くは発症時のショックから離脱できずに死亡する.発病機序は不明であるが,本疾患に直接関与する新種の菌株や菌外産生産物は発見されていない.発熱毒素のスーパー抗原作用およびstreptolysinOの細胞毒性作用が注目されているが,宿主側にも発病に関係する複数の因子が存在すると考えられる.
著者
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