パーキンソン病に対する1evodopa長期治療の結果と問題点
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Lebodopa治療を5年以上継続した自験パーキンソン病患者30例に基づき長期治療の問題点を考察した. levodopaの効果減弱は17例に見られたが,振戦,固縮に対する効果減弱は軽微で,無動,姿勢保持反射障害に顕著であつた.症状の日内変動として, end of dose deterioration13例,すくみ足現象6例, start hesitation7例が見られたが,典型的on-off現象は見られなかつた.欧米の成績に比し,効果減弱の程度は軽く, on-off現象の頻度は低いが,その一因として1evodopa維持量が比較的低く保たれた事があると考えられた.最近効果減弱に関連して, 1evodopa開始時期をできるだけ遅らせよとの主張があるが,軽症例を除くと,これを支持する所見は得られなかつた.
著者
関連論文
- 筋ジストロフィ-症の発症機序に関する研究--ジストロフィ-鶏発症早期における活性酸素関連諸酵素の異常について
- 病因不明の炎症性神経疾患におけるmycoplasma pneumoniae感染の役割
- 変性性神経疾患の発症機序に関する研究--多系統変性症およびパ-キンソニズムにおける脳superoxide dismutase活性
- 振戦の治療 (α遮断薬とβ遮断薬) -- (β遮断薬の臨床応用)
- 筋ジストロフィ-症の発症機序に関する研究--ジストロフィ-鶏のsuperoxide dismutaseの検討
- パ-キンソン病の最近の傾向
- 指定発言 MPTP-toxicityとmechanism (第81回日本医学会シンポジウム--脳の変性疾患=その分子生物学的アプロ-チ) -- (パ-キンソン病)
- パ-キンソン病に対するlevodopa長期治療の結果と問題点
- 錐体外路系の生理と薬理 (現代神経生理学より臨床へのアプロ-チ)
- 頭痛 (最新薬物療法--処方を中心として) -- (神経・筋)
- Creutzfeldt-Jakob病--Creutzfeldt-Jakob病の臨床像(臨床ゼミナ-ル)
- L-dopaとDCI ("パ-キンソン病"その診断と治療のポイント) -- (パ-キンソン病の治療)
- パーキソン病に対するL-dopa長期治療の問題点に対するdrug holidayの効果について
- パーキンソン病に対する1evodopa長期治療の結果と問題点
- タイトル無し