大動脈炎症候群に発症した多発性筋炎に伴うびまん性間質性肺炎の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
33才時左橈骨動脈触知不能を指摘された女性が, 8年後筋力低下,呼吸困難を呈し,臨床病理学的検索により大動脈炎症候群,多発性筋炎,びんま性間質性肺炎の合併が明らかとなつた.本例のように,大動脈炎症候群,多発性筋炎,びまん性間質性肺炎の3疾患を合併した症例はこれまで報告がない.本症例の肺発症の成因として自己免疫的機序の関与が示唆された. 3疾患の合併は共通の免疫異常に基づく病態と推察されるので,本症例は自己免疫疾患における多彩な病態の発現に関し重要な症例と考えられる.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
関連論文
- フェノバルビタールに過敏反応を認めた "Acquired" Hypogammaglobulinemia の1例
- 31.薬剤によるaquired hypogammaglobulinemiaの1例(免疫グロブリン)
- 70. 間質性肺炎を伴った多発性筋炎の1例 : その肺病変の免疫学的検討(感染・臓器アレルギー)
- Allergic granulomatous angitisの1例
- 横断性脊髓障害を呈し長期観察し得たsystemic lupus erythematosus (SLE)の1例
- 大動脈炎症候群に発症した多発性筋炎に伴うびまん性間質性肺炎の1例