腹部症状を伴うmyeloneuropathyの末梢神経障害にかんする電気生理学的研究
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概要
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SMONの末梢神経障害を電気生理学的に明らかにするため,本症患者88名,正常人25肢の後〓骨神経について各種の神経伝導機能を検討した.正常人では趾尖部足関節部間の知覚神経活動電位の導出は全例で可能であり,その伝導速度は平均値41±5m/secであつた.本症では知覚神経活動電位の導出不能例が多く,伝導速度の低下を含め活動電位異常例は81%の高率に認められた.足関節部膝窩部間の上行姓混合神経活動電位の異常例は29%であつた.足関節部足底筋間の残差潜時は正常人では1.7±0.7msecであつたが,本症では29%の例が異常延長を示した.膝窩部足関節部間の運動神経最大伝導速度は16%が異常低下を示した.これらの電気生理学的所見と神経症状との関連を検討した結果,本症の知覚障害には知覚神経でも末端部の異常が強く関与しているものと推察された.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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