新しい型の遺伝性腎炎と思われる一家系第1報 : 遺伝学的検討
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概要
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遺伝性家族性腎炎で難聴,眼症状を伴わない一家系を報告する.家系の源は静岡市である.家系構成員は66人でそのうち21人が慢性腎炎に罹患し, 9人が尿毒等で死亡している.発端老は17才の少年で検査にて蛋白尿と血尿がみられた.遺伝形式は例外なく完全伴性優性遺伝でXとY染色体の間には交叉はない.男性の死亡平均年令は31才,女性の死亡平均年令は44才で,男性の若年化の傾向がある.難聴を伴わない遺伝性家族性腎炎,すなわちAlport症候群でない遺伝性腎炎で特異な遺伝形式を示す例を報告する.
著者
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関口 恒夫
都立駒込病院病理科
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衣笠 恵士
都立駒込病院内科
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田中 敏行
都立駒込病院内科
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橋本 康男
都立駒込病院第二内科
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森 真由美
都立駒込病院第二内科
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金沢 一郎
都立駒込病院第二内科
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石川 正
都立駒込病院第二内科
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堂福 隆一
都立駒込病院第二内科
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詫摩 武英
虎の門病院内科
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田中 敏行
都立駒込病院第二内科
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衣笠 恵士
都立駒込病院第二内科
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