血小板セロトニンpump-leak輸送系にかんする研究
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概要
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血小板5HT輸送系の特質および調節機構につき,さらにその詳細を解明するため各種代謝阻害薬の効果およびleak potentialの変動を中心に研究を行なつた.能動輸送(pump)は2, 4-DNP, oligomycin, IAA, ouabainのいずれによつても抑制を受けるがとくに前二者の脱共役薬においてその効果が著明で,呼吸性エネルギー代謝の重要性が確認された。一方アミンの受動的な動き(leak)は明らかに濃度勾配依存性で,外界濃度の変動に応じて急速にactivationされる.単一方向内向東,外向東および正味移動束の測定により定常平衡状態,とりこみ,放出におけるこのpump-leak輸送系機構の詳細が明らかとなつた.この輸送系を介し血小板5HTは外界と活発なexchangeを行ない,膜内外のdynamic equilibrium濃度が保持されていると結論された.
- 社団法人 日本内科学会の論文