頚動脈体および頚動脈洞にかんする研究とくに頚動脈体の微細構造について
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概要
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古くから頚動脈洞反射にかんする研究は多く, 総頚動脈分岐部には, 圧受容体と化学受容体の存在することは多くの生理学者が認めるものである. これらにかんして, イヌを用いて, 頚動脈洞を刺激し, その血中カテコールアミン体の変動を認め, さらに, 動脈血中の化学成分の変化によつて起こる呼吸反射をみとめ, 先人の業績を確認しながら, 組織像を追究した. ことに, 電顕像および組織化学的方法によつても, 頚動脈体は, 腺でも単なる血管糸球でもなく, 傍神経節でもなく, クローム親和性細胞も認められず, いわゆる頚動脈体と呼称されるのにふさわしい臓器であることを認め, さらに, 頚動脈洞壁の微細構造と比較検討し, 本小体が化学受容体とされて当然のことと結語した.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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