Radioisotope Renogramに関する研究
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概要
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Radioisotopeを腎機能検査に応用する方法は1955年Taplinらによつてはじめて報告され,以後内外において臨床的研究が重ねられてきた.本法はTracerとして131I-Diodrastを使用し,その体内における動態変化を体外よりScintillation counterをもつて計測する方法である.著者はこのRadioisotope Renogramの各Segmentの解析を目的として,動物実験を行ない,さらにこれと臨床例とを対比しRenogramのとくにSegment Bの分析を行なつた.また本法を健常例および内科的疾患合計67例に実施し,腎Clearanceとの相関性を検討し,とくに一部の症例(6例)を用いて尿量がRenogram曲線の形成にどのような影響を与えるかを検討した.そして本法が一定の尿量を維持して行なわれるときには, Renogramは腎機能を表現するものであり, RenogramのSegment B勾配最高計数率は腎ClearanceのRPFとよく平行することを知つた.またSegment Bは尿細管における131I-Diodrastの分泌部位であると同時に, PAHの分泌部位でもあることを知り,腎機能検査法としての有用性を報告した.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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