重症患者における呼吸,心臓停止の機序 : 第3報死戦期の心電図学的分析
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概要
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死戰期の心電図学的観察については從来よりその報告をみるが,著者は死の機序解明の目的をもつて著者等の提唱した基本的病態・促進因子との関連のもとに,重症期より心停止迄の連続的観察を行なつた.死戰期の心電図学的変化は刺激生成と傅導の兩因子の障害の組合せにより種々の型が構成される.著者は45症例の心電図を分析し四つの型に分類したが,最も多い型は洞・房室・心室と順次高位中樞の刺激生成の減弱・廃絶をみて心停止に至る型である.しかし必ずしも常に各中樞の自動性の発現をみるものでなく,洞より心室自動に移行し,又洞調律より突然心停止をみるものもある.これらと基本的病態との関係では代謝異常群の症例に二,三の特色を認めた.なお3報からなる本研究を総括し,重症期・死戰期を通じ心停止に至る心拍の連続的変化を基本的病態・促進因子と併せ考察し,各種疾患患者の心停止に至る経過を脈拍及び心電図の面より明らかにした.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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