実験的肺水腫の研究第3編Adrenaline肺水腫と調圧神経反射
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概要
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Adrenaline肺水腫は血行動態的に成立し特に静脈還流の相対的増加が関係することはすでにのべたが,第3編においては特に肺のoutflowの面よりも考察し,各実験群における血圧,心拍数よりAdrenaline肺水腫を分析した.そして頚動脈洞破壊, Adrenaline反復注射がAdrenaline肺水腫を阻止し,又股動脈結紮がAdrenaline肺水腫を促進することより調圧神経反射が過大なAdrenalineによる危機的状況においては肺水腫に対して促進的に働くことを結論した.又Adrenaline静注時の心拍数曲線を第1徐拍期,及び第2徐拍期に分かち,第1徐拍期は従来より云われている如く調圧神経反射に基づぐものである事を確認した.
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