赤泥スラリーによる排煙脱硫に関する研究 : -パイロットプラントテストおよび実機操業結果-
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概要
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赤泥スラリーによる排煙脱硫のためにパイロットプラント (1,000Nm<SUP>3</SUP>/H) を用い, 脱硫プロセス条件を設定し, ボイラーダストおよびSO<SUB>3</SUB>の挙動を明らかにした.またスケールトラブルを回避する条件を検討し, また無せき多孔板塔のスケールァップ法についても検討した.<BR>ボイラー排ガス中SO<SUB>2</SUB>は赤泥固相中のNa<SUB>2</SUB>Oの60%を抽出することで90%除去された.SO<SUB>2</SUB>除去率は排ガス量の広い変動幅でも一定であった.ボイラー排ガス中のサブミクロンダスト粒子は吸収塔では除去されなかった.<BR>Ca化合物のスケール生成は赤泥スラリーのpHに依存する.<BR>パイロットプラントで得られた結果は建設した実機のプラント (220,000Nm<SUP>3</SUP>/H) の結果とよく一致した.
- 社団法人 化学工学会の論文