キャスタブル炉材の加熱乾燥時の損傷機構
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概要
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加熱乾燥時のキャスタブルの損傷機構を解明するため放出水分の影響を無視し, 過渡温度と過渡熱応力との関係を平面歪モデルに準拠して荷重増分法を用い, そして亀裂発生ならびにその伝播を考慮して有限要素法により解析した.残留混練水をほぼ完全に除去した中空円筒形試料を用いた実験結果と対比させた結果次のような知見を得た.<BR>1) 試料外表面に発生した亀裂は, 試料内表面近傍に発生した亀裂がぜい性破壊により短時間で伝播したものと考えられた.<BR>2) 著者らによる既往の研究との比較から, 加熱乾燥中は以後の加熱昇温時に比べて損傷しやすいという従来の定説と同一の結論を得た.なおセメント水和物の脱水分解反応の影響については, さらに検討を要するものと考えられるが, 本研究の範囲内では無視しても大過ないように思われた.
- 社団法人 化学工学会の論文
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