不規則形状単粒子の衝撃破砕
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概要
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0.95〜3.9cmの粒径範囲の不規則形状粒子を用い, 二重振り子型衝撃試験機による破砕実験を実施した.これより, 本実験の範囲内では<BR>1) 単位質量あたりの破砕エネルギーと衝突エネルギーとの実測の関係は弾性体の衝突の理論から試験片破壊の起こらない条件下で導かれる理論的関係と同様の傾向を示すが, 実測の単位質量あたりの破砕エネルギーは理論的関係式より求められる値より小さい.<BR>2) 力積と単位質量あたりの破砕エネルギーとの実測の関係は理論的関係と一致する.<BR>3) 1), 2) の関係において, 不規則形状単粒子の代表粒径に等体積相当径を用いると球形単粒子を用いた実験結果と一致する.<BR>4) 破砕産物の粒度分布はGaudin-Meloy-Harris粒度分布式で表され, 衝突エネルギーが大なるほど破砕片は細かくなる.<BR>5) エネルギー法則は田中の粉砕限界説と類似の関係となる。<BR>6) 衝突エネルギーが大となると不規則形状単粒子のほうが球形単粒子より破砕されやすくなる傾向にある。
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