二重振り子型衝撃試験機による単粒子破砕
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概要
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ぜい性材料として2種類のガラス質試料および6種類の天然産岩石試料の球形試験片を用い, 試作した二重振り子型衝撃試験機による単粒子の破砕実験を行った.これより, 1) 単位質量あたりの破砕エネルギーは, ヘルツの式から導かれる計算値の約1/2〜1/10となる.2) 力積と単位質量あたりの破砕エネルギーとの関係は, ガラス質試料では理論的関係とよく一致するが, 天然産試料では力積の実測値は理論値より約2〜3倍大となる.3) 破砕産物の粒度分布はGaudin-Meloy-Harris (G-M-H) 粒度分布式で表され, したがって増加比表面積は G-M-H粒度分布式の三つのパラメータによって計算され, 最終的には衝突エネルギーの関数となる.4) エネルギー法則は単位質量あたりの破砕エネルギーの広い範囲において田中の粉砕限界説に近い関係にある.5) 粉砕効率は常速荷重下と比較して衝撃荷重下のほうがよい試料とほぼ同程度の値を示す試料との二つのグループに分けられる.
- 社団法人 化学工学会の論文
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