ウイルス肝炎における血清C1q蛋白量とその臨床的意義について
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概要
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血清C1q蛋白量は,肝疾患においては正常人より高値を示す症例が多く,CH50が高値である急性肝炎や肝細胞癌例,および慢性活動性肝炎や肝硬変で高値を示した.慢性活動性肝炎一症例の経時的観察では,急性増悪の極期の前後に,血清C1q蛋白量が軽度低下した.慢性非活動性肝炎例では,血清C1q蛋白量が高値を示す症例が一例もなかった.血清C1q蛋白量が高値を示す症例で,同時に,CH50やC3,C3 activator蛋白量のうちのいずれかが低値を示す症例は,慢性活動性肝炎ないし肝硬変であった.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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