胆汁うっ滞ラットのIsolated hepatocytesにおける胆汁酸抱合に関する研究
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概要
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(1)胆汁うっ滞ラットの肝細胞における胆汁酸の抱合形式を単離肝細胞を用いて検索した.(2)胆汁うっ滞ラットは,ethynil estradiol 7日間皮下注,又は,胆管結紮後48時間のものを使用し,分離した単離肝細胞の培養液に<SUP>3H</SUP>-cholateを加え,45分間振盪培養後の単離肝細胞中の<SUP>3</SUP>H-glycocholateと<SUP>3</SUP>H-taurocholateの産生状況を薄層クロマトグラフィーを用いて検索した.(3)胆汁うっ滞ラットの肝細胞では,Estrogen処置群,胆管結紮群共に,対照群に比して,Cholateの抱合能力がやや低下し,産生された抱合胆汁酸の中では,Glycocholateの%が有意に増加し,Taurocholateの%が有意に減少していた.(4)胆汁産生におけるbile aciddependent flowは胆汁酸の排泄に依存している事,及び,TaurocholateはGlycocholateに比べ,肝細胞より遙かに速かに排泄される事を考え合せると,上記の胆汁うっ滞ラットにおけるtaurocholateの減少は,胆汁うっ滞の一助長因子となるものと思われた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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