ダイナミック限外炉過膜によるゼラチン水溶液の濃縮
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概要
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多孔質セラミック中空管の上に, アルミナゾル, ついでコロイダルシリカの懸濁液を通液して2層構造のダイナミック膜を形成した.シリカ膜はpH2〜3の緩衝液で処理した後, 熱水あるいはゼラチンを含有した溶液を通液して固定した.このようにして形成した膜の分画分子量は, ポリエチレングリコールの阻止率90%を目安として約1500であった.<BR>上記のダイナミック限外濾過膜を用いて, ゼラチン水溶液の濃縮実験を行った.濃縮条件としては, 圧力2〜3MPa, 平均流速0.6〜1.0m/s, 温度60℃が好適であり, 本条件において, 高い透過流束と99.5%以上の阻止率が得られた.また, ゼラチンの濃縮に伴って, 低分子, および無機塩類が除去された.