燃焼試験炉におけるメタノール燃料の燃焼特性
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概要
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天然ガスと同様にクリーンな燃料であるメタノールのボイラ燃料として適性を評価するため, 発電用ボイラとの相似性を有する燃焼試験炉により, 燃料油 (重油, ミナス原油, 灯油, ナフサ) との比較燃焼試験を行った.<BR>その結果以下のことが明らかとなった.<BR>(1) NO<SUB>x</SUB>濃度は極端に低くクリーンな燃料であるが, 未精製のメタノールを使用する場合には CO の発生を抑制するためにO<SUB>2</SUB>濃度を 2% 以上で燃焼することが望ましい.<BR>(2) メタノールの火炎は不揮炎でかつ火炎温度が低いので火炉の吸収熱量が燃料油より少なくなる.このため, 燃料油からメタノールへの燃料転換を行うには, 火炉容積も含めた伝熱面積を適切に設計する必要がある.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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瀬間 徹
(財) 電力中央研究所 石炭ガス化複合発電プロジェクト・チーム
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佐藤 幹夫
(財) 電力中央研究所 石炭ガス化複合発電プロジェクト・チーム
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瀬間 徹
(財) 電力中央研究所 横須賀研究所
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佐藤 幹夫
(財) 電力中央研究所 横須賀研究所