改良型浮選法による脱灰炭-水スラリの製造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高濃度石炭-水スラリ (CWM) 製造との組合せに適した脱灰法として, 浮選法での捕収剤 (灯油) をガス化して供給する方法を検討し, 従来の浮選法と脱灰性能およびCWM性状を比較した. さらに, 脱灰前後でのCWMの性状の変化を調べた.その結果, 捕収剤をガス化供給することにより, 炭分を回収するのに必要な捕収剤量を少なくでき, かつ脱灰した石炭を用いて調製したCWMの見掛け粘度も低くできることがわかった.さらに, 脱灰前後のCWMの流動性を比較すると, 脱灰によりCWMの流動性は良くなるかもしくは変わらず, 悪くなる石炭は認められなかった.脱灰によって分散剤の必要量が少なくなる石炭があるが, これは分散効果を低下させる灰分が除去されたためと考えられる. また, 脱灰により灰の摩耗性や付着性が改善され, ボイラ本体がコンパクトになる可能性があることが明らかになった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
-
正路 一紀
バブコック日立(株)呉研究所
-
吉川 博文
バブコック日立株式会社
-
大谷 義則
バブコック日立
-
正路 一紀
バブコック日立
-
武崎 博
バブコック日立(株)呉研究所
-
吉川 博文
バブコック日立 呉研
-
吉川 博文
バブコック日立(株)呉研究所
-
吉川 博文
バブコック日立 (株) 呉研究所
-
武崎 博
バブコック日立 (株) 呉研究所
関連論文
- 旋回流型気流層石炭ガス化用バーナ (新エネルギー技術開発のための研究)
- 電源開発(株)・橘湾火力発電所第2号機用環境対策設備の計画と運転実績
- E154 バイオマスの粉砕性および燃焼性の検討
- 3-43.木質バイオマスの燃焼性および粉砕性の基礎検討((10)燃焼等,Session 3 バイオマス等)
- 高濃度石炭・水スラリの微粒化に関する研究 : 第3報,噴霧液滴軌跡の相似則による燃焼性予測
- 高濃度石炭・水スラリの微粒化に関する研究 : 第2報,微粒化機構
- 高濃度石炭・水スラリの微粒化に関する研究 : 第1報,微粒化特性
- 二流体アトマイザの最適微粒化条件に関する一考察
- 207 音響エネルギによる粉体除去法に関する研究(オーガナイズドセッション : O.S.1 音響エネルギー利用I)
- 火力発電における脱硝・脱硫・CO2除去技術 (特集 日立グループの地球環境戦略)
- 加圧流動層ボイラにおける層上燃焼の発生因子
- 29.PFBCプラントにおける脱硫性能の検討
- ロ-ラミルのシミュレ-ション (シミュレ-ション・テクノロジ-と応用)
- リングボ-ルミルシミュレ-ションモデルの開発
- MPS-118形微粉炭機 (火力発電新技術)
- 高濃度石炭-水スラリ技術の開発 (エネルギ-新技術)
- 5-1.微粉炭燃焼排ガス中のVOC組成の評価((1)微粉炭・流動層,Session 5 燃焼・熱利用)
- 加圧流動層ボイラに用いられる石炭・水ペースト燃料の流動性評価方法
- 石灰石-セッコウ法湿式排煙脱硫の基礎化学--専用酸化塔省略型プロセスの開発と特徴(その2)
- 石灰石-セッコウ法湿式排煙脱硫の基礎化学--専用酸化塔省略型プロセスの開発と特徴(その1)
- 專用酸化塔省略型石灰石-セッコウ法湿式排煙脱硫装置の開発とその基礎化学
- 313 高温気流中における石炭の乾燥特性に関する検討
- 脱灰CWMの沈降安定性に関する考察 (粉体プロセスと界面現象(第23回粉体工学会夏期シンポジウム))
- シミュレ-ションモデルによる微粉砕プロセスの解析と性能予測--転動ミルとロ-ラ-ミルの例 (特集 最近の微粉砕技術)
- CWM利用技術
- 改良型浮選法による脱灰炭-水スラリの製造
- 高濃度石炭-水スラリ (CWM) の見かけ粘度に及ぼす粒径分布の影響
- 簡易脱硫装置の開発
- No.32 1.5MWthパイロット試験設備における石炭燃焼排ガス中のホウ素,セレンの挙動評価(研究発表)