フロン混合物に関するPeng-Robinson状態方程式の2成分エネルギー相互作用係数の相関
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概要
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中, 低位の熱エネルギー変換サイクル用の作動媒体を探索する上で, 熱力学特性は非常に重要である.<BR>本研究ではPeng-Robinsonの式を適用し, この式における2成分エネルギー相互作用係数δ<SUB><I>ij</I></SUB>を15種類のフロン類2成分系気液平衡データより算出した.検討の結果, このδ<SUB><I>ij</I></SUB>は温度, 組成ともにほぼ依存性がないことがわかった.そこで, 1-δ<SUB><I>ij</I></SUB>を, 構成する各成分の臨界体積, 偏心因子, 分子量の物性値との間で相関を試みた.相関式の平均二乗偏差は3.1%である.この相関式によるδ<SUB><I>ij</I></SUB>の推算値を用いたPeng-Robinson式による気液平衡の推算結果は圧力で7.3%, 蒸気組成で3.4%の偏差であった.同様な方法で飽和液体積の推算精度は5.1%であった.本報により, δ<SUB><I>ij</I></SUB>を与える推算式及びこれを用いたPeng-Robinson式による推算法が未開発物質を含むフロン混合系作動媒体を評価, 選定するために非常に有用になると考えられる.
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