石炭・重質油ハイブリッドガス化プラントの開発研究
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概要
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石炭・重質油混合原料を酸素, 水蒸気により加圧流動層でガス化するプロセスのガス化特性を, 原料処理量12t/d, メタン換算ガス発生量7,000m<SUP>3</SUP><SUB>N</SUB>/dのテストプラントにより検討した.<BR>流動層温度を高温化するほどガス化効率は増大するが, ガス化剤を分散板のみから供給すると分散板直上でのチャー燃焼反応が激しいため局部的に高温化し, 灰分の溶融・固化によるクリンカ生成が起こりやすくなる.これに対し, 分散板径を縮小してこの分散板を介して供給するガス化剤量を減じ, 他方分散板より上方に配したノズルから流動層中に直接ガス化剤を吹き込むことにより, 燃焼反応域が拡大し流動層全体を高温に維持することが可能になり, ガス化効率の向上に有効であることを明らかにした.<BR>このようなガス化方式を採用することにより, クリンカ生成やコーキング閉塞等による問題もなく, 500時間の長期安定連続運転を達成し, 冷ガス効率70%以上を得た.
著者
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