し尿処理汚泥の有機高分子凝集剤処理における凝集剤の吸着と凝集汚泥の脱水性
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概要
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し尿処理汚泥を用いて, ポリマの吸着挙動が凝集汚泥の脱水性に及ぼす影響を検討し, 以下の知見を得た.<BR>1) みかけの飽和吸着量は, 分子量が低い領域では分子量に関係なく一定であったが, 分子量の増大とともに低下した.<BR>2) みかけの飽和吸着荷電量は, みかけの飽和吸着量と同様の傾向を示した.<BR>3) 高分子量カチオンポリマの単独添加によって脱水する場合, ブレーク点, すなわち, 添加したカチオンポリマが液中に残留しはじめる添加率で最良の脱水状態となった.ブレーク点では, カチオンポリマが吸着できる部位が多量に残されている.<BR>4) 低分子量カチオンポリマと高分子量アニオンポリマの併用により脱水する場合, 各々のポリマのブレーク点の添加率において最良の脱水状態となった.カチオンポリマの添加率がブレーク点を上まわらない領域では, 吸着カチオン荷電量が多いほど, ケーキ含水比が低下した.
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