ブラフボディによる予混合火炎の低NO<SUB>x</SUB>化
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概要
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乱流予混合火炎の低NO<SUB>x</SUB>化を目的として, 予混合火炎の安定化手法とNO<SUB>x</SUB>排出濃度との関連性を検討した.さらに, 予混合火炎中の流速, 温度およびガス組成の分布を測定し, NO<SUB>x</SUB>が低減されるときの火炎形状と流れの特徴を調べた.ブラフボディを用いて噴流中心部から外周に向かい伝播する火炎を形成すると, パイロット火炎を用いて形成した円錐型火炎と比較して, 火炎温度が約150K低減され, NO<SUB>x</SUB>が約1/3〜1/5に低減された.このブラフボディで安定化された予混合火炎中では, 混合気体噴流の内周および外周に燃焼気体が循環する領域が形成され, 噴流と逆流領域の境界に剪断層が形成される.内周側の剪断層では火炎が形成される.外周側の剪断層では, 燃焼気体が噴流中の燃料, 空気を希釈しNO<SUB>x</SUB>の発生を抑制する.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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谷口 正行
株式会社日立製作所 電力・電機開発研究所
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谷口 正行
(株) 日立製作所 日立研究所
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村上 忠孝
(株) 日立製作所 日立研究所
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小林 啓信
(株) 日立製作所 日立研究所
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小豆畑 茂
(株) 日立製作所 日立研究所
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