高真空蒸発の蒸発空間における物質移動についての一考察
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概要
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本研究の実験と考察の結果は次のように総括される.<BR>真空下の蒸発空間での移動機構は<I>P</I><SUB>r</SUB>/<I>P</I><SUB>vs</SUB>, で区分せられ<I>P</I><SUB>r</SUB>/<I>P</I><SUB>vs</SUB>>1.4は分子拡散移動機構支配域で分子とう移動は考慮する必要はなく, <I>P</I><SUB>r</SUB>/<I>P</I><SUB>vs</SUB><0.3は分子とう移動機構支配域で分子拡散移動は無視してよいと言える.両者の中間域である0.3<<I>P</I><SUB>r</SUB>/<I>P</I><SUB>vs</SUB>1.4は複合遷移域である.換言すれば, <I>P</I><SUB>r</SUB>/<I>P</I><SUB>vs</SUB>=1.4となる点を分子とう移動開始点, <I>P</I><SUB>r</SUB>/<I>P</I><SUB>vs</SUB>=0.3となる点を分子とう移動完成点と言うことができる.この場合, 物質の種類にかかわらず, 分子とう移動開始点においては<I>P</I><SUB>r</SUB>/<I>P</I><SUB>vs</SUB>=0.3, 同移動完成点においては<I>P</I><SUB>r</SUB>/<I>P</I><SUB>vs</SUB>=1.4とほぼ十分な一致が得られ, それぞれの値が普偏的な値であることがわかった.
- 日本真空協会の論文
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