高速気流による表面付着微粒子の除去効率に及ぼす湿度の影響
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概要
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壁面に付着した微粒子の高速気流 (エアージェット) による除去操作について, 壁面への粒子付着時および除去操作時の湿度に着目し, 粒子除去操作時の環境条件の一つである湿度が除去効率に与える影響を検討した.その結果, 低湿度で付着した粒子は乾燥時間が長くなるに従い除去率が低下し, 高湿度で付着した粒子では, ある乾燥時間で除去率が最大に達した後, 低下することがわかった.また, 乾燥時間が80時間以上になると付着時湿度の影響はなくなった.除去時湿度を変えて実験を行ったところ, 低湿度では除去率は低く, 約67%で最大となり, それ以上の高湿度では除去率は低くなった.このような除去率の変化は, 吸着水分子によるHamaker定数の変化と液膜の厚さによる表面張力の変化を考慮にいれれば説明できることがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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増田 弘昭
京都大学工学部
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後藤 邦彰
山口大 工
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後藤 邦彰
京都大学工学部化学工学教室
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武部 彰二
京都大学工学部 化学工学教室
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馬場 美二
オムロン (株)
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増田 弘昭
京都大学工学部 化学工学教室
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後藤 邦彰
京都大学工学部 化学工学教室
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