晶析法による下水二次処理水中のリン除去
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概要
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低濃度リン酸溶液の晶析脱リン速度について, 種晶に活性化マグネシアクリンカを用いて実験的に検討した.リン酸イオン濃度の減少速度式は, 回分振とう法では溶液pHとカルシウムイオン濃度が一定になる条件下で, リン酸イオン濃度の2乗に相関され, そのときの反応速度定数は, pH=8.2〜8.4, [Ca] =1.25mol/m<SUP>3</SUP>のとき, 4.52〜5.11×10<SUP>-5</SUP>m<SUP>3</SUP>/m<SUP>2</SUP>h (mol/m<SUP>3</SUP>) になった.なお, 溶液pHとカルシウムイオン濃度が変化することを考慮して求めた反応速度定数は, 3.86〜7.44×10<SUP>-4</SUP>m<SUP>3</SUP>/m<SUP>2</SUP>h (mol/m<SUP>3</SUP>)<SUP>2.5</SUP>であった.一方, カラム通水実験から求めた反応速度定数は, pH=8.3〜9.0, [Ca] =1.25mol/m<SUP>3</SUP>のときに4.83〜5.72×10<SUP>-5</SUP>m<SUP>3</SUP>/m<SUP>2</SUP>2h (mol/m<SUP>3</SUP>) になり, 回分振とう実験とほほ同じになった.さらに, 合成液を用いたカラム通水実験と下水二次処理水を対象にした実証実験の反応速度を比較し, 相関が可能であった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
-
豊倉 賢
早稲田大学理工学部応用化学科
-
豊倉 賢
早稲田大
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豊倉 賢
早稲田大学理工学部
-
豊倉 賢
早稲田大学
-
金子 四郎
日立プラント建設サービス(株)
-
白井 正明
日立プラント建設
-
白井 正明
日立プラント建設 (株) 水処理事業部
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金子 四郎
日立プラント建設サービス (株) 環境技術センター
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