高分子ラテックス凝固粒子中脂肪酸の中和反応速度に及ぼす反応温度の影響
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概要
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乳化重合で得られる高分子ラテックスからシード凝集法により高分子凝集体を回収する方法が注目されている.凝集剤に塩酸を使用して高生産性を確保する場合は, 回収された高分子ラテックス凝固粒子中には乳化剤は脂肪酸になり残存するので水酸化カルシウムとの中和反応により脂肪酸塩に置換させることが品質上必要である.<BR>前報において, 凝固粒子内に残存する脂肪酸と水酸化カルシウムとの358Kにおける中和反応速度を解析した結果, 中和反応は水酸化カルシウム分子の灰層内拡散を律速段階と捉えたコアモデルで整理できることを報告した.<BR>本報告においては, 中和反応工程において最適な操作条件を決定するために, 中和反応温度の反応速度および粒子構造に及ぼす影響について検討した.
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