アセチレンからの酢酸ビニル合成流動触媒の劣化
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概要
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酢酸亜鉛担持活性炭触媒による工業規模流動触媒反応槽の操業運転データを用いて, アセチレンと酢酸からの酢酸ビニル合成触媒の劣化速度について検討した.<BR>この触媒の劣化速度は, 空時収率<I>STY</I> [ton・m<SUP>-3</SUP>・d<SUP>-1</SUP>] で表した酢酸ビニル合成活性に比例することを確認し, 反応条件と劣化速度定数との関係を求めた.また, 高活性触媒を一定の交換率で補給している場合の活性の低下速度より, 劣化速度定数を求める方法を確立した.<BR>劣化速度は, 反応条件, 特に温度, モル比<I>MR</I>と酢酸反応率αに大きく影響を受け, 次のような劣化速度式で表し得る.<BR>-<I>d (STY) /d</I>θ=κ<SUB>po</SUB> (<I>STY</I>) {α (<I>MR</I>-α) / (1-α) <SUP>2</SUP>} <SUP>2</SUP><BR>この劣化速度定数κ<SUB>po</SUB>は, 温度のみに依存し, みかけの活性化エネルギーは105kJ・mol<SUP>-1</SUP>である.
- 社団法人 化学工学会の論文
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