硫黄補填好気-嫌気式活性汚泥法の脱窒・脱リン機能
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概要
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活性汚泥の大量返送循環を行わない好気-嫌気式活性汚泥法 (Wuhrmann法) の脱窒能を高めるべく, 嫌気脱窒槽に単体硫黄 (S<SUP>0</SUP>) を添加して硫黄脱窒菌の働く環境を整えるとともに, 脱リン槽を付加し, 経済的な窒素, リンの同時除去が可能かどうか検討した。<BR>Wuhrmann法の脱窒槽に添加する硫黄源としては, 粒状硫黄が最も適しており, プロセス滞留時間20時間, 脱リン槽滞留時間19時間の運転条件下でTOCを96.6%, T-Nを80%, T-Pを70%の効率で同時除去することができた。本窒素, リン同時除去法の制御パラメータが, 脱窒槽へのNO<SUB>3</SUB>-N-SS負荷量と脱窒槽の酸化還元電位 (ORP) であることを明らかにし, それぞれ0.028gNO<SUB>3</SUB>-N・g<SUP>-1</SUP>MLSS・d<SUP>-1</SUP>, (<I>E<SUB>h</SUB></I>) <SUB>7</SUB>=200mVに維持すれば, 脱窒槽で最も高い脱窒速度が得られ, しかも脱窒槽でのリン放出を最小限に押さえることができるので, 最も効率的な窒素, リンの同時除去を達成することができる。
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