フェヌグリークは正常ラットの脂肪蓄積抑制に関与する
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概要
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香辛料の一種であるフェヌグリーク (Trigonella foenum-graecum L.) の生活習慣病予防効果を検討した。標準食 (STD) および高脂肪・高ショ糖食 (HFS) の2種類の実験食を作成し, それぞれの実験食にフェヌグリーク添加群を加えて計4群とし, 正常なSD系ラットに摂食させた。HFSではフェヌグリーク添加によって, 体重増加量, エネルギー効率比および精巣周囲白色脂肪組織重量は減少した。また, 肝臓中の総コレステロール量も減少し, 糞中への総胆汁酸排泄量が増加した。しかしながら, 耐糖能に関してはフェヌグリーク添加による大きな影響はみられなかった。以上のことから, フェヌグリークは食餌中脂質の糞中への排泄を促進することによって, 肝臓および白色脂肪組織への脂肪蓄積を抑制し, その結果として体重増加を抑制することが推察された。
著者
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村木 悦子
城西大学薬学部医療栄養学科
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村木 悦子
高城西大学薬学部医療栄養学科
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松岡 知里
彦根中央病院栄養科
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及川 璃奈
はしもと眼科クリニック
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佐藤 しのぶ
株式会社ワールドインテックR事業部
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千葉 大成
高城西大学薬学部医療栄養学科
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角田 伸代
高城西大学薬学部医療栄養学科
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加園 恵三
高城西大学薬学部医療栄養学科
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