コイ補体第4成分の精製とその特性
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概要
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コイ血清から補体第4成分(C4)を部分精製した。C4の検出には, 感作ヒツジ赤血球とアンモニア不活化コイ血清を用いた。コイC4は25%の収率で約1,000倍精製され, その最終標品は, C1, C2およびC3をほとんど含まなかった。その標品を使って特性を調べたところ, コイC4は分子量17万のβ-グロブリンで, ザイモサン, カラゲナンおよび加熱(58℃, 60分)処理に対して安定であったが, アンモニア, ヒドラジンに対しては感受性を示した。これらの特性は哺乳類のC4と酷似している。しかし, コイC4はモルモットのC1, C2とはまったく適合性を示さなかった。
- 日本魚病学会の論文
著者
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松山 博子
九州大学農学部
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中尾 実樹
Laboratory of Fisheries Chemistry, Faculty of Agriculture, Kyushu University
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矢野 友紀
Laboratory of Fisheries Chemistry, Faculty of Agriculture, Kyushu University
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松山 博子
Laboratory of Fisheries Chemistry, Faculty of Agriculture, Kyushu University
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