日本産サケ稚魚に寄生した繊毛虫Trichodina truttaeの形態的特徴
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概要
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北日本のふ化場5カ所で飼育されたサケ稚魚の体表より採集された寄生性繊毛虫Trichodina truttaeの形態の鍍銀法および走査電顕観察により再記載し, 地理的形態変異を調べた。本種の形態的特徴は, 大型で(体直径115〜178μm), 歯状体1個当りの条線数が, 10〜23本と多く, 周口繊毛環が長短2種の繊毛より成ることである。なお, 虫体サイズには環境の違いによると思われる地域的差異がみられ, 歯状体数にも地理的傾斜が認められた。本種は日本からの初記録である。
- 日本魚病学会の論文
著者
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浦和 茂彦
Research Division National Salmon Resources Center Fisheries Research Agency
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浦和 茂彦
Hokkaido Salmon Hatchery, Fisheries Agency of Japan
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Arthur J.
Maurice Lamontagne Institute, Fisheries and Oceans
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