クルマエビから検出された病原性桿状ウイルス
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概要
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1993年春から, 日本各地の養殖クルマエビが甲皮の白斑形成, リンパ様器官の肥大あるいは萎縮などの症状を伴なって斃死した. 斃死エビのリンパ様器官から調製した無菌ろ液を健康なクルマエビに接種したところ, 自然感染エビと同様の症状を呈して斃死した. 自然感染および人為感染によって斃死したエビのリンパ様器官から, エンベロープを持ち, 長さが 275nm で径が 83nm の桿状のウイルス粒子が発見されたことから, 本疾病はこの桿状のウイルスに起因するものであることが判明した.
著者
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藤井 玲子
School Of Allied Health Sciences Yamaguchi University
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伊丹 利明
Department Of Biological Production And Environmental Science Faculty Of Agriculture Miyazaki Univer
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高橋 幸則
Department of Applied Aquabiology, National Fisheries University
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友永 進
School of Allied Health Sciences, Yamaguchi University
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前田 稔
Department Of Applied Aquabiology National Fisheries University
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高橋 幸則
Department of Aquaculture and Biology, Shimonoseki University of Fisheries
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近藤 昌和
Ono Limnological Station, Shimonoseki University of Fisheries
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Supamattaya Kidchakan
Department of Aquatic Science, Faculty of National Resources, Prince of Songkhla University
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Boonyaratpalin Sitdhi
National Institute of Coastal Aquaculture
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伊丹 利明
Department of Aquaculture and Biology, Shimonoseki University of Fisheries
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前田 稔
Department of Aquaculture and Biology, Shimonoseki University of Fisheries
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