植物ステロールおよびトリテルペンアルコール添加油のヒト血清コレステロール濃度への影響について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
健康な被験者21名 (女: 19〜22歳) を3群 (A, B, C) に分け, バターオィル1日50g (サンプル (1), (2), (3)) を投与した。実験期間は26日間で, バターオイル投与は連続5日間とし, 各群2回 (実験I期, 実験II期) 行った。サンプル (1) はコントロール添加なし, サンプル (2) は大豆ステロール486mg (β-シトステロールとして236mg) を添加, サソプル (3) は (2) +シクロアルテノール34mgを添加した。<BR>A群は (1) → (2), B群は (3) → (1), C群は (2) → (3) で実験期間中, 体重, 血圧, 皮脂厚, 脈拍, 身体症状, 血液 (血糖, タソパク質, ヘモグロビン, β-リポタンパク質, 総コレステロール, HDL-コレステロール), 尿の性状, 糞便 (重量, 窒素, ステロール類縁物質, コレステロール代謝産物, 粗脂肪) について測定した。<BR>その結果, 血清コレステロールは, どの群でも低下がみられたが, 糞便中のステロール類縁物質の排泄量が高値であったことから, シクロアルテノールの大豆ステロールに対するヒトでの相乗作用が示唆された。
- 社団法人 日本栄養・食糧学会の論文
著者
-
渡辺 早苗
女子栄養大学生化学研究室
-
松村 義寛
女子栄養大
-
渡辺 早苗
女子栄養大学
-
赤塚 淑代
女子栄養大学生化学研究室
-
近藤 恵美子
女子栄養大学生化学研究室
-
渡辺 早苗
女子栄養大学病態栄養学研究室
関連論文
- アスコルビン酸とデヒドロアスコルビン酸の人体における代謝の比較
- 1.アスコルビン酸とデヒドロアスコルビン酸との人体内代謝の比較(研究発表)(ビタミンC研究委員会 : 第16回会議研究発表要旨)
- ラットにおけるグリシンインバランスによる一過性オロチン酸尿症--タンパク質の栄養評価への応用の試み (女子栄養大学創立50周年記念号)
- 新しい栄養学を目ざして--分子生物学によるアプロ-チ (女子栄養大学創立50周年記念号)
- ラットにおけるグリシンインバランスによる一過性オロチン酸尿症--タンパク質の栄養評価への応用の試み (女子栄養大学創立50周年記念号)
- 新しい栄養学を目ざして--分子生物学によるアプロ-チ (女子栄養大学創立50周年記念号)
- 動脈硬化症のリスクファクタ-とリジン・アルギニン比の関連について
- 糖尿病患者における食品のエネルギー見積もり能力
- 植物ステロールおよびトリテルペンアルコール添加油のヒト血清コレステロール濃度への影響について
- 卵乳菜食による治療食中のタンパク質の評価
- ヒト老若赤血球における解糖系酵素活性の経時的変化-ピルビン酸キナ-ゼ,ホスホフルクトキナ-ゼ,ヘキソキナ-ゼ,グルコ-ス-6-リン酸脱水素酵素,アルドラ-ゼの測定
- ヒト老若赤血球の保存による酵素活性変化
- ヒト赤血球の解糖側路による糖代謝D-キシルロ-スの酵素的リン酸化について〔英文〕
- ヒト赤血球におけるD-キシルロ-スの代謝
- 32Pのチェレンコフ光測定法を用いたキシルロキナ-ゼ活性の測定
- 32P-ATPを用いたヘキソキナ-ゼ及びD-キシルロキナ-ゼ活性の測定