CD3-LAK細胞のクローニングとそのLAK活性について
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概要
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ヒトPBMCの表面形質をみると,大多数はCD3+TCRα/β+で,その他約20%前後のB細胞を除くといわゆるminor populationとしてCD3+γ/δ+細胞やCD3-LGLが認められる. CD3-細胞にはProT細胞といわれるCD7+TdT*細胞や, PreT細胞といわれるCD2+CD7+CD38+細胞,または表面CD3-だが細胞内CD3+の細胞も一部含まれている.しかし,多くはCD3-LGLといわれるものでNK活性をもっており,臨床上これらの増多症に遭遇して苦慮する場合がある.これらCD3-CD2+NK細胞の性質を研究するため正常ヒト末梢血中から抗CD2と補体処理後, rIL-1とrIL-2とともに培養することによって表面形質ではこれに一致した細胞を増殖させ,さらにcloningをしてそのNMRC活性を調べることができた.その結果, CD3-LAK細胞はCD2とCD56がNMRC活性に深い関係にあることが推察された.
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