心筋梗塞における補体の変動-とくにC3aアナフィラトキシンについて-
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概要
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急性心筋梗塞発症後24時間内に入院した患者11例について経時的に採血し,補体成分およびCRPを測定し,心筋壊死を反映するといわれているm-GOTとの関連性を比較検討した. m-GOTをI群(10Ku/ml以下), II群(11〜30Ku/ml), III群(31〜50Ku/ml), IV群(51Ku/ml以上)に分類し,補体成分およびCRPを比較検討すると,その結果alternative pathwayに関する因子すなわちC3, C5, C9, Factor B, PおよびC3aアナフィラトキシン, CRPが各群間差において有意な上昇を示した.またC3aアナフィラトキシンはm-GOTとr=0.706と高い相関を示した.よって上記補体成分の変化は心筋梗塞病巣内において補体の活性されることより病巣が増長されることを示唆し,とくにC3aアナフィラトキシンの測定は急性心筋梗塞の症状と予後診断に有益であることを認めた.
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