全身性エリテマトーデスにおけるB細胞由来B細胞刺激因子についての検討
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概要
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全身性エリテマトーデス(SLE)の多クローン性B細胞活性化に関連するB細胞由来のB cell stimulatory factor (BSF)について検討した. B細胞をSACで刺激培養した上清中のBCGF様活性は活動性SLE群,非活動性SLE群および健常人群の3群間には有意の差はみられなかった.しかし, BCDF様活性は活動性SLE群において亢進していた.さらに, IL-1活性を測定したところ,活動性SLE群において他の2群よりも高値を示した.同上清を抗IL-1抗体で処理後のBCDF様活性は活動性SLE群において他の2群よりも抑制率が高かった.このことより,活動性SLE群における同上清中のBCDF様活性の亢進はIL-1の抗体産生作用によるものと思われた.また,活動性SLE群のなかにはB細胞を無刺激で培養しても,その上清中には高力価のBCGF様活性, BCDF様活性およびIL-1活性を含有する症例があり, in vivoでの著明な活性化が考えられた.
著者
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堀内 篤
近畿大学第3内科
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前田 裕弘
近畿大学第三内科
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小山 敦子
近畿大学第3内科
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堀内 房成
近畿大学第3内科
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入交 清博
近畿大学第3内科
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濱崎 浩之
近畿大学第3内科
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藤本 卓也
近畿大学第3内科
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前田 裕弘
近畿大学第3内科
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