慢性関節リウマチにおける特異自己抗体に関する研究
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概要
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慢性関節リウマチ(RA)の1症例, HaT例血清中に,既知の自己抗体と異なる新たな沈降抗体を見出し,患者名より,抗HaT-1抗HaT-2抗体と命名したが,このうち抗HaT-1抗体の性状,対応抗原の物理化学的性状,臨床的意義を追求した.その結果,抗HaT-1抗体は, IgM抗体で,対応抗原であるHaT-1抗原は,推定分子量約15万の酸性蛋白と考えられた.また,抗HaT-1抗体は, RAの9例(20%), RA+シェーグレン症候群(SjS)の2例(11.1%)にのみ検出され, RAに特異性が高かった.本抗体は,他の免疫異常との相関を示さなかったが,臨床所見の, digital angitis,リウマトイド皮下結節と有意の相関(p<0.01)を示し, RAの関節外症状と関連が深いと考えられた.以上の結果より,抗HaT-1抗体は, RAのsubsetマーカー抗体としての意義が強く示唆された.
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