母親サポート : Evidence-Based MedicineからNarrative-Based Medicineへ
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概要
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母親サポートはセラピストと母親という個人的関係の中で行われるので,その方法はセラピストの個性によって異なる.セラピストは自己をよく知り,対人関係のもち方や,どういうタイプの母親に対して苦手意識をもつか,それはなぜか,などについて自己分析する必要がある.また母親サポートにはセラピストの臨床経験,性別,既婚・未婚や子育て経験の有無といった個人的背景(人生)が色濃く反映するので,その方法はセラピストのライフステージによって変化するものである.要するに,言語・発達障害児をもった母親の人生(物語)とセラピストの人生(物語)を絡ませながら,新たな母親の物語を紡ぎ出す,という作業が母親サポートであるといえる.このためには,言語臨床をEvidence-Based MedicineからNarrative-Based Medicineへと変換させる必要がある.
- 2002-12-30
著者
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