子どもの音韻障害と音韻意識
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概要
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音韻障害をもつ子どもの中に,音韻意識の弱さをもち,読み障害のリスクが高い一群があることが報告されている.音韻意識は単語の中の音韻の単位に気づき,それらを操作する能力である.複数の音の連鎖からなる単語や文を発話するために,全体の音韻表象が形成され,個々の音の同定とその順序が把握されていなければならないが,その点において音韻意識が構音に関与し,構音を支えると考えられる.英語においては音韻意識を評価するバッテリーが作成され,広く使用されているが,日本語での音韻意識についての研究は緒についたところである.日本語での音韻意識の評価法の確立は読み障害のみならず,音韻障害においてもその基底要因を考え,指導法を検討するために大いに役立つと期待され,その早急な開発が望まれている.
- 日本コミュニケーション障害学会の論文
- 2003-08-30
著者
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